パートの面接ここに気をつけよう!準備~服装までキャリアアドバイザーに聞いてみた
- 2018.06.06
- 社会人に役立つコラム

お子さんが幼稚園・小学校に入学してひと段落し、「さぁ、お仕事を再開しよう」と考えている方も多いこの時期。
パートとして働くのは初めてだったり、働くことにブランクがあって不安に思われている方もいらっしゃると思います。
実は、パートという働き方では、応募・面接時に注意すべきことがアルバイトとは少し違っています。
パートの応募・職場見学・面接などで気をつけるポイントを、実際にパート面接に同行しているキャリアアドバイザーの方に聞いてみました。
パート面接のポイント
服装
Q.パートの職場見学・面接はどのような服装で行けばよいですか?
A.【職場見学】
業種・職種にもよりますが、華美なものや軽装(ジーパン・Tシャツ)を避けること。
事務系やお客様対応がある販売系などはスーツではなくても、ジャケットに近いものを着用した方が無難です。
もしくは、きちんと見えるカットソーにカーディガンなど。スカート・パンツはどちらでもOKです。
年齢にもよりますが、白系や明るいグレーなど、明るめの色の方がキレイに見えますよ。黒でも構いませんが、年齢によっては暗く見えてしまうかもしれません。
工場系の見学は動きやすい格好でOKですが、ジーパンやパーカーなどの普段着は避けた方がよいです。
場をわきまえない、ヒールの高い靴などはNGですので、気をつけましょう。
【面接】
基本的には職場見学と同様でOKです。
スーツではなくても、ジャケットを着用するだけでカッチリとした印象になります。カットソーにカーディガンを羽織ったような形でも構いません。
それから、カバンですがカジュアルなリュックは控えましょう。
履歴書が入るサイズのシンプルな肩掛けバッグ、ハンドバッグなどが好まれます。
【ポイント】
・スーツでなくてもよいが、ジャケットに近いものを着用する
・軽装や華美なものはNG
・顔映りを良くするために、明るめの服装にするとベター
・面接時、履歴書など先方に提出する書類は、手持ちではなくバッグに入れて行く
履歴書・職務経歴書
基本的には、アルバイトの履歴書・職務経歴書の書き方と同じでOKですが、パートならではの注意点があります。
Q.仕事をしたことがなく、履歴書の職歴欄が書けない場合はどのようにしたらよいですか?
A.職歴がない場合は職歴欄に「なし」と書いて問題ありません。
ただ、「短期間しか働いていない場合は、書かなくてよいですか?」とよく質問を受けますが、そのようなことはありません。
短期間の仕事でもれっきとした経験と認められます。その職歴がメリットと判断される可能性もあります。
「これは少ししか働いてないから…」などとご自分で判断せずに、働いたことがある場合は、アピールとして書いた方がよいです。
●パート・アルバイトで入社した場合の書き方
[パートの場合] 平成◯年◯月 株式会社△△△ 入社(パートタイム)
[アルバイトの場合] 平成◯年◯月 株式会社△△△ 入社(アルバイト)
●退職の書き方
平成◯年◯月 株式会社△△△ 一身上の都合により退職
退職については、面接時に理由などを聞かれることが多い項目です。
結婚や出産などの家庭の事情で退職した場合は「一身上の都合により退職(出産)」というように書くと、理由としてマイナスに受け取られずよいでしょう。
●短期間パートや派遣で働いていた場合の書き方
平成◯年◯月 株式会社△△△ 契約期間満了により退職
1社の派遣会社で短期契約の仕事を繰り返した場合は、「□□派遣会社において、計○社に勤務」と表記し、その下段に「倉庫内作業、営業事務にて勤務」のように職種・仕事内容を書くようにすれば、職歴としてまとめることができます。
【ポイント】
・短期間でも立派な職歴なので、アピール材料として書く
・家庭都合での退職は明記しておけば、ネガティブな印象を与えない
・派遣会社勤務の場合は、まとめて表記しても問題ない
面接前の準備
Q.今まで、職場見学・面接へ同行して、どのような印象を受けましたか?このようにしたらよいというアドバイスも含めて教えて下さい。
A.【職場見学】
見学に行っても、あまり質問されない方が多い印象です。
せっかく職場見学に行っているので、気になる点はどんどん質問しましょう。せっかく企業さんにも時間を取ってもらう機会なので、仕事内容や職場環境についてあらかじめ気になることは質問を考えておくようにしましょう。
【面接】
面接をうける企業のことをあまりにも勉強していない方がいらっしゃいます。最低限、企業のホームページは事前にチェックして面接にのぞみましょう。
どんな商品を作っているか、どんな事業をしているかも分からないまま、面接を受けても良い印象はもたれません。
また、面接で自信のなさを強調しすぎる方も結構いらっしゃいます。
ブランクがあったり、経験がなかったりすると「自分にできるのかな…」と不安になる気持ちは分かりますが、「自分に期待はしないでほしい」といったオーラを出される方もいらっしゃるので、そうなると企業さんに「この人を採用してもいいのか?」と不安を与えることになります。
あくまでも「経験はないけれども、やる気はある・熱意はある」そういった気持ちを見せることが大切です。
【ポイント】
・職場見学は企業に直接質問ができるせっかくのチャンス!聞きたいことは事前にリストアップしておこう
・自分が働きたい働き方とすり合わせができる機会なので、勤務時間や休日などの質問は必ずする
・面接前には、きちんと応募企業のことを調べておく
・不安やとまどいを強く見せると悪印象に。熱意をアピールすることが重要
面接で聞かれること
Q.面接時、企業側からよく聞かれることはなんですか?
A.パートさんが面接で必ず受ける質問は、ご家族・お子さんのこと、それとシフトの希望についてです。
家事や育児との両立が必要な場合は、どの辺りまで旦那さんや親御さんがサポートして下さるのか、しっかりとご家族と相談した上で面接にのぞみましょう。
企業さんも「どれくらい休む可能性があるのか」「シフトの融通がどこまで利くのか」など、人員を配置する上で気にされています。
Q.就職にあたって条件がある場合は、いつ提示したらよいのでしょうか?
A.応募時には提示すべきです。
企業の募集条件内で勤務ができない場合は、応募時に企業に確認をしておきましょう。
学校行事で休みをもらう可能性があったり、残業ができなかったりなどの募集条件以外の部分については、面接時の確認でもOKだと思います。
どちらにしても、せっかく面接に行ったのに条件面が合わず、お互いに無駄な時間を過ごしたというようなことにならないようにしましょう。
逆に、募集条件からは少しずれていても勤務可能な場合もあります。
「興味はあるのだけど、○時までの勤務では難しいでしょうか?」とまずは確認してみましょう。
やる気があると好印象を持たれるケースもありますし、就職先の可能性が広がりますよ。
【ポイント】
・応募する前には、どのような時間・日数で働けるかを明確にしておく
・家族と相談して、どの程度融通をきかせられるかも確認
・募集条件内で勤務ができない場合→応募時、募集条件以外で相談したい場合→面接時にすり合わせを行う
それでも不安なら面接同行も
今回アドバイスをもらった「しごと計画学校」は、人材紹介を行っています。
人材紹介とは、企業からの求人依頼を受けて、職業紹介事業を行う事業所が、人材を企業へ紹介することをいいます。
お仕事を希望する方は、人材紹介に登録をすれば、就職活動のスタートからゴールまでを事業所のアドバイザーがサポートしてくれることになります。
そのサポートの一環として、「しごと計画学校」では職場見学・面接へ同行してくれるそうです。
Q.職場見学や面接へ同行してくださるのですか?
A.職業紹介では一般的かどうか分かりませんが、「しごと計画学校」では行っています。
特にブランクのある方は、仕事現場へ行くことだけでも少なからず不安や緊張を抱くと思いますし、一度見学に伺ったら必ずそこに応募しなければならないような気がして、ハードルが高く感じる方もいらっしゃいます。
そんなことは全然ないので、「まずは気軽に行ってみましょう」とお誘いして、一緒に見学に行っています。
職場見学はなるべくした方が、働く自分をイメージできますし、入社してから「思っていたのと違った」というギャップを防ぐことができるのでおすすめです。
面接も、企業さんからOKがもらえれば、一緒に出席しています。
せっかく良い方でも、緊張して上手く話せないということがあるともったいないですから。
その時は助言をしたり、反対に私から企業さんへ質問をしたりということをしています。両者の橋渡し的な位置ですね。
すべてのサービスは無料で受けられますよ。
Q.職業紹介には、どのような方が来られますか?
A.「まずは情報を知りたい」という方が多いですね。「しごと計画学校」に来られる方は9割が女性で、そのうち主婦をされている方が50%を超えています。
正社員希望の方もいらっしゃいますが、パートで働きたいという方が多いですよ。
結婚や出産でいったん仕事を辞められた方が、「どんな仕事があるのか?」とか「自分はブランクがあるけれど大丈夫だろうか?」とか、まずは今の労働状況などの情報収集のために来られる感じです。
みなさん働くことに対して高い意識をお持ちですね。
30~40代は子育て優先のシフト、高齢の方はどのような時間帯・日数でもよいのでとにかく働きたいという方が多いです。
40代以上の方は、年齢のこと気にされて「企業側は求めてくれるのかどうか」について、まずは相談に乗ってもらいたいという感じです。
他には、今すでに働いているけれど、もっと収入をアップしたい、空き時間をうめたいというWワーク希望者もいらっしゃいますよ。
まとめ
パートは比較的長く続けて働く人が多いですし、アルバイトよりは仕事の責任が大きくなる場合があるため、より高いレベルの面接が行われます。
「働いていなかった間は何をしていたのか?」など、個人や家庭のことも聞かれます。
採用担当者からすると「子どもの病気で突発的に休む」「家事があるので残業はできない」など、シフトや人員配置の調整で気をつけなければいけないことが多いために、どうしても慎重にならざるをえません。
応募・面接時に働き方の細かなヒアリングを行うのは、入社後のお互いの認識のズレや無理な働き方を防ぐためにも必要なことです。
面接を受ける側もしっかりと準備をして挑むようにしましょう。
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